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姉妹が飼っている愛猫たちの闘病日記です。


by MikanLamune
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細胞診の話。

くり@仕事中です。
今回は「細胞診」について、ちょっと書いておこうと思います。
みーちゃんがK病院で触診にて「しこりがあると」と言われ、実際に検査に至るまでは血液検査、エコー検査、バリウム検査をしました。
その結果、どうやら「リンパ腫」の可能性があると言われました。
猫には非常に多い病気だと言われ、しこりが腫瘍なのか何なのか判断できない事には今後の治療方針が決まらないと説明されました。
人間でもよくある話です。
そこで、医師の提案はこうでした。
「細胞診」をして、腫瘍を特定する事が必要である。
細胞を取るには「針で細胞を抜く」「開腹して細胞を取る」の二通りを説明されました。この時(過去のblogにも書きましたが)やたらリスクだけ言われて、ちびたは不安になり自分では決められない状態に追い込まれて行きました。
説明の時、私も同席していましたが「開腹してもその場で腫瘍を切除することは無い」と確かに説明されました。
私はもしも取れる腫瘍なら取って貰った方が、あとでまた手術とかになったらそれこそリスクがあり過ぎると不安になりました。
医師があまりに開腹に乗り気でなかった為、針で抜くことになってはいましたが、当日もう一度聞いてみました。(私はしつこい性格です)
そうしたら、万一細胞が取れなかったら開腹するし、開腹した時に取れるものだと分かればする、と話が変りました。
多少の疑問は残るものの、この時は病院を変えるという選択肢を考えていなかったので信じてお願いしました。
細胞を取る手術は午後からと言う事で、終わった頃に病院へ行きました。
その時医師は「たくさん取れたから開腹はしなかった。一週間後の結果を待つように。」と言われて帰りました。
結果が出る前に弱って死んでしまうかもしれない等散々怖いことを言われ、ステロイドを処方されて帰宅しました。
結局1週間後の結果でも「たぶん」リンパ腫だと「思う」ので、抗がん剤を使うかこのまま放置か決めるように言われました。
「リンパ腫」を切除する選択肢が無かったのは「リンパ腫はとってはいけないもの」だと説明されました。
もちろん、抗がん剤を使っても徐々に弱り下手したら1ヶ月くらいかもとまで言われました。
この説明で全てが信じられなくなり、現在の病院(N獣医科)へと転院しました。
そこで院長が説明してくれたのは、針で取る細胞の不確定さ、針で腫瘍を刺すことによる危険度を分かりやすく教えてくれました。
それから、私でも「細胞診」にはどんなものがあるのか調べました。
人間の場合ですが(たぶん動物も差異はないかと…)「穿刺吸引細胞診」と言うのがK病院でした事なんじゃないかと思います。
ネットで調べた記事を抜粋します。
『穿刺吸引細胞診:患部または検査対象部分を注射針で刺し、注射器を使って吸引して細胞などを吸入して採取する方法。腫瘤が皮下にあることが体表から触ることで解る場合や、レントゲンやエコーを使って場所が特定できる場合に実施されることが多いです。針を刺すということにおいては組織診と同じかもしれませんが、刺す針の太さがぜんぜん違います。この方法の難点といえば、基本的に針先は体内にあるために術者の技術がモノをいいます。つまり、術者が細胞を採ったつもりでも、採取されたのは血液だけ!とか細胞そのものが無いことがあります。これでは結果が出せないのです。しかし細胞がなければ細胞診という検査以前の問題なのです。また、針先に吸いこまれた細胞は少量ですので乾きやすいのです。もともと細胞は成分のほとんどか水ですから、水が抜けてしまうを形が変わってしまってまともに検査できないのです。細胞採取したら間髪入れず迅速さらに手早く細胞を固定(保存できる状態にする)することが必要なのですが、細胞診に精通した技師以外がやると失敗が多い部分です。』
これを読んだ限り、とても技術のいるもののようです。
結局、無駄にした時間はなんだったんだろうと悔やんでしまいますが、それがあったからこそ、今の先生とめぐり合うことができたんだと二人で納得しています。
もしも、大切な猫ちゃん、わんちゃんに腫瘍があると言われたら「信頼できる獣医さん」に開腹してもらうのが一番なんじゃないかと思います。
手術と言われるとびっくりして怖気づいてしまいますが、うちにいる他の子が同じ事を言われたら、もう迷わないつもりです。

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by MikanLamune | 2007-03-09 14:10 | ミカン