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姉妹が飼っている愛猫たちの闘病日記です。


by MikanLamune
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「最悪の結果」とこれから。

3/21、みーちゃんの開腹手術が行われました。

みーちゃんのコンディションを考え早めに出発。
途中、車窓からの景色を楽しんでいたみーちゃんは元気になっているかのように見えました。
ところが病院に着いてからも呼吸の乱れが収まらず、少し苦しそうな感じで不安になりました。
術前の検査のため血液を採取しに来た看護師さんも「息が荒いね」と気にしていました。
車に乗ってはしゃいでるようにも見えたのは、実は興奮状態だったのかも知ない。
母が安易にキャリーバックから出して自由にさせてしまったとは言え、誰もそれを制止しなかったのだから責める事はできません。
あまりに酷ければ手術中止もあり得るだろうと思っていましたが、私達の取り越し苦労か手術は予定より大幅に遅れて始まりました。(ちょうど新しい機材が入荷して先生がチェックをしていたのです)
みーちゃんをお任せしている先生は、手術の様子を見せてくれます。
私とちびたと母とで手術の様子を見守りました。
先生の手さばきは素晴らしく、流れるような動きでみーちゃんのお腹が開かれました。
こんな事を書くと「ぎょッ!」とする人もいると思いますが、生き物の内臓ってこんなにも簡単に(実際は簡単じゃないですが)体外に出せるのかとびっくりして、ただただ見ていました。
初めに何だか分からないものが取り出され、その表面はぶよぶよ、ぶつぶつした白っぽいものです。それから丁寧に奥の方を覗きながら先生は何度も頷いていました。
私もちびたも母も、この時腫瘍は取ってもらえるものと思っていました。
ところが、一通り確認して部位を写真に収めるとそのまま素早く「それら」はみーちゃんのお腹に戻されました。
「取ってはいけない所に出来ていたら取らないで閉めるからね」
先生の言葉が思い出されます。
……みーちゃんの腫瘍は、一番厄介な場所にあったのです。
『腸管膜』のど真ん中、そのものが腫瘍化しているとの事。
大きさは、おはぎくらい。
これから自分の分身を増殖させるべく、転移を始めていた腫瘍。
既に腸の一部に小さな転移があった。
怖ろしい癌は、小さな身体を蝕んでいたのです。
そして、敵の正体がはっきりしたと言う事=みーちゃんへの死の宣告でもありました。
閉腹の後、私達は別のフロアへ呼ばれ丁寧な説明を受けました。
腫瘍を切除したら死に至ること、完治しない病気であること、最悪の場合のこと。
でも、私たちも先生も諦めてはいません。
先生は可能な限りの提案をしてくれる。
私たちも考える。そして学ぶ。
どんなに困難な未来でも最後まで希望を棄てない。
完治は望めなくても「寛解(かんかい)=病気の症状が軽減またはほぼ消失し、臨床的にコントロールされた状態。治癒とは異なる」はどう?
みーちゃんがこの先も幸せに生を全うできる…それが願いです。
酸素室で見たみーちゃんは、自分に何が起こったかもわからない感じで、きょとんとしてどこかユーモラスに見えました。
縫合痕はとても綺麗で、エリザベスカラーをつける必要が無いようにと先生が配慮してくれたおかげでした。
来週早々から薬による治療が本格的に開始されます。
後ろ向きになっているヒマはありません。
これからが本当の闘いなのです。

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by MikanLamune | 2007-03-22 20:08 | ミカン